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【いきかた図鑑No.11】~香田啓さん・メイクアップアーティスト~


皆さんお久しぶりです、いきかたずかんです!

様々な人の生き方を学び、人生の選択肢を広げるインタビュー企画「いきかた図鑑」を2021年度も継続していきます!よろしくお願いします!



目次

香田啓さんのプロフィール

今回のインタビューについて

インタビュー本編

ー可能性を広げるために選んだフリーランス

ー厳しい下積み期間とそこから得た成長

ー仕事を通じて経験したフリーの大変さ

ー”やりたい”を仕事にできること

ー”やらない”より、”やって後悔”   

編集後記



香田啓さんのプロフィール

愛媛県出身。大阪の美容専門学校を卒業後、就職とともに上京。表参道にある美容院で美容師として働き、その後フリーランスとして働くことを決意。現在は、フリーのメイクアップアーティストとして、MV・CM・アパレルなどの撮影現場にて、活躍されている。


香田啓さんの写真(香田さん提供)



今回のインタビューについて

今回はみうの友人で、フリーのメイクアップアーティストとしてご活躍されている香田啓さんにインタビューをさせていただきました。やりたいことを仕事にするため、厳しい下積み期間を乗り越えてきた香田さんの心の支えや、大切にしている考え方、これからの夢など、素敵な話を沢山聞かせていただきました!ぜひ最後までお楽しみください!




可能性を広げるために選んだフリーランス


ー今のお仕事は、どんなことをされてますか?

今は、完全にフリーランスでやっていて、自分で案件を探したり、知り合いづてに仕事をもらったりという感じですね。仕事内容は、ミュージックビデオ、アパレル系の撮影、CMみたいなものの撮影、たまにアイドルの撮影をしたり、結構なんでもやってます。


ーいつからフリーで仕事をはじめました?

普通ヘアメイクやカメラマンは、アシスタント期間があって、師匠に2,3年教えてもらう感じなんですね。でも、僕の場合は美容室で働いてたから、美容師を辞めて、初めからフリーランスになりました。初めは知り合いの先輩をたまに手伝う感じでしたね。なので、仕事がない期間と美容師を辞めた期間も含めて、今は2年半くらい経ちました。


ー美容室で働いていた時から、ヘアメイク専門でやりたいという思いはあったんですか?

いや、あまりなくて、普通に美容室でも撮影はあったりするんですよ。よくあるヘアカタログや雑誌の撮影もたまにあるけど、それは基本的に髪がメインの撮影なんです。先輩がやってるのを見る中で、なんか楽しいなと思ってたくらいですね。だから、普通に接客したくなくてやめたっていう感じ(笑)あんまりお客さんとしゃべるのが得意じゃないから美容師はやめました。でも、撮影はしたかったんですよね。まあ髪切るのもあまり好きじゃなかったですし。なので、そっちはやめてヘアメイクをしようと思いました。


ーどうしてフリーランスをやろうと思ったんですか?

フリーランスになりたかったわけではなくて、今みたいな仕事をしたかったから、結果的にフリーランスになったという感じです。事務所もあるんですけど、それは、フリーランスをやってて仕事がいっぱいになってきたから、アシスタントとして事務所に入る人もいますね。でも、事務所に入ってると、事務所から依頼された仕事以外はやったらダメと言われることもあるから、結果フリーランスを選ぶ人が多いのかなと思います。


香田さんがメイクしたモデルさんの写真(香田さん提供)




厳しい下積み期間とそこから得た成長


ー実際にフリーランスをやりはじめて感じたギャップなどはありますか?

アシスタントをしてると、お金がもらえないから、別でバイトしないと生きていけないんです。初めはヘアメイクのアシスタントとして手伝いに行っても、一円もお金をもらえないから大変だなと思いました。アシスタントでは食っていけないなと思いました.


ーアシスタントはどのくらいの期間やりました?

一応半年くらいは手伝いしたりはしてたけど、アシスタントというよりお手伝いという感じですね。やっぱ慣れてないとできないこともあるので、撮影の手順を学ぶために行っていました。


ー実際、フリーになってから仕事は順調ですか?

それだけでやっていけるってなったのは、ここ半年くらい。それまでの2年は、勉強しつつ知り合い増やしつつという感じで、自分でも練習のために、自分こういうことできますよっていうことを提示するための作品を作り溜めていました。モデルの子や知り合いのカメラマンを読んで、個人的に撮影するんですけど、2年経ってやっとそういうことが積み重なりました。


ー仕事において大切にしていることはありますか?

仕事と思って行くよりやりたいことやって、お金もらってラッキーみたいな感じで、”楽しむこと”ですね。それと、慣れちゃうとメイクとかも適当になってきちゃうから、あまり仕事に慣れないように他の人のメイクをSNSでみて、次はこういう風にやってみようかなという感じで、”リサーチする”ようにしているかな。


香田さんがメイクしたモデルさんの写真(香田さん提供)




仕事を通じて経験したフリーの大変さ


ー仕事の中で達成感を得た経験はありますか。

達成感はまだ感じてないです。仕事は好きなことをやれているのでそれはいいんですけど。目標としては、”普段から遊んでる友達と仕事が出来ればいい”かなと思ってます。そんな頻繁に遊ばない友達でも一緒に仕事が出来たとき、友達でよかったなとは少し感じます。


ー何か失敗した経験や挫折経験はありますか?

やりたいことに対して守りに入ってしまったときです。例えばモデルさんのメイクやヘアセットのときに守りに入ったときは、周りから見て良かったとしても今日の撮影はあまり良くなかったと自分なりに反省してます。


ー現場では誰かから怒られることってあるんですか?

アシスタントはあるかもしれないけど、自分の立場だと怒られるっていうかもう同じ現場に”呼ばれない”って感じですね。怒られるよりきついです。フリーなので同業者はたくさんいて、お金貰ってやっている以上失敗すると”呼ばれなく”なります。


ー仕事をやっていくうえで理想とのギャップはありますか?

元々雑誌のヘアメイクをやりたかったんですけど、ここ数年雑誌が減ったりしてる関係で、仕事としてやるのは難しいですね。雑誌は、30代後半から40代の昔から仕事としている人がいるから、奇跡的に編集者の人と仲良くなるか、そういう仕事をやっている人のアシスタントに2,3年付くか、という感じですね。繋がりの他にも大学の学歴みたいに有名校から出てる、師匠が有名だから、みたいな”信頼”で仕事をもらえるってこともあります。フリーランスだとなかなか信頼してもらえないから、その部分でも雑誌の仕事をもらうのが難しいですね。


ーその信頼を得るためにやってみたことがあれば教えてください。

師匠に教わることがいいっていう人もいるけど、師匠みたいな人についちゃうと「あの人に教えてもらったんだよね?」って、ずっと言われ続けると思うんですよね。一生「○○大学出身だよね」って言われるみたいに。そういう風になるのが嫌なんです。「自分でここまでやってきました。」っていうスタンスでやっていきたいなと思ってます。


香田さんがメイクしたモデルさんの写真(香田さん提供)




”やりたい”を仕事にできること


ーこれまで知り合いを増やして仕事も増やしてきたっておっしゃってましたが、美容院で働いていたときは接客が苦手だったんですか?

接客は、ごますりながら、よいしょする必要があるので、苦手なんです(笑)でも、友達と話したり、遊んだりするのは好きなんです。自分のほんとに仲良くしたい人は、”自分のやりたいことやっている人”で、そういう人とは特に仲良くなりやすいですね。



ー香田さんにとって幸せとは何ですか、またそれを感じたエピソードがあれば教えてください。

やりたくないことはほんとにやりたくないので、今やりたいことを仕事にできていて幸せだなって日々思いますアイドルの子のメイクをする時はこだわりを出されて難しいですが、結局練習だと思えばいいし、あとフリーランスなんで交渉次第で変えられたりも出来ます。



ーモチベーションになっていることは何ですか?

仲良しの友達と今やっている仕事の中で理想を語り合うとモチベーションが上がりますね。友達とは職種が違うのでライバルではなくて、刺激を受けて一緒に高めあえるって感じですかね。同年代でもモデルやカメラマンやっている人がいて、みんなやりたいことやってお金稼いで遊んでる中で負けずに自分も稼いで一緒に遊びたいなっていつも話しています。あと最近仕事が軌道にのってきたことを先輩に話して喜んでもらうと、応援してくれる人がいるから辞めてはいけないと思うのがやる気につながりますね。






 ”やらない”より、”やって後悔”   


ー人生において大切にしていることは何ですか?

なるべく毎日後悔しないようにしてます。休みの日に出かけようと思ったら出かけるようにして、寝ちゃって、行けばよかったなとか後悔しないようにしてます。誰かに誘われても行けばよかったってならないように、一日一日後悔しないようにしています。仕事でもやってみてできなかったっていう方が良いと思ってて、やっとけばよかったってならないように行動してます



ーこの人には敵わないなって人はいますか?

親くらいですかね。両親は普通の人で、同じ仕事しているわけでもないですけど、パワフルで今の自分の年齢のときには子供がいると考えると自分には敵わないって思いますね。あと自分のやりたいことを全部やらして貰いました。


ー今後どんな人と仕事したいですか?

友達同士だけで仕事が出来ればと思ってます。自分の仕事は同じグループで仕事することが多いので、友達と楽しくできる仕事が増えればいいなと思ってます友達とやるのは意見も聞きやすいし、言いやすいし、やりやすいですね。普段の仕事では自分より2.30歳上の人もいて、現場で一言も話さず終わることもありますね。


ー人生の不安を感じることはありますか?

フリーランスなんで固定の給料は入ってこないので、ずっと不安ですけど、気にしないようにしてます(笑)でも退職金はないのでお金は貯めたほうがいいとよく言われるので、ある程度の貯金をできるように頑張ってます。


ー今、夢はありますか?

ゆくゆくは趣味みたいな感じで今の仕事をして、別の仕事してみたいですね。働かなくてもお金を得られるような、不労所得を得られるようなビジネスが出来たらなと(笑)仕事することは好きなんですけど、一個の仕事するより複数の仕事するほうが楽しいだろうなと、他のこともやってみたいなと思ってます。


ー今後どういう人になりたいですか。

やりたいことやって趣味をいっぱい増やして、ゆるくやっていきたいです。20年後でも20代の人と仕事をして、そういうサイクルを作っていきたいですね。若い気持ちを残しつつ、若い子と仕事して、自分が大変だった時期、仕事がなかった20代の人とも仕事をやっていけたらと思ってます。



香田啓さんの写真(香田さん提供)


下記のものは、香田さんのInstagramのアカウントとなっています。

おしゃれで素敵な投稿が見られるので、ぜひフォローしてくださいね!


Instagram : kei_kouda


※クリックすると、アカウントに飛ぶことができます。


編集後記

普段関わることのないメイクアップアーティストの方に秘めたる想いや大切なものについてお聞きし、世の中の広さを改めて感じられ、非常に刺激を受けることができました。今後も人の”いきかた”に焦点を当てていければと思います。(森)


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